火の粉 / 雫井脩介

序盤は、展開が遅くて、ありがちな家族ドラマみたい。なんだか退屈だなぁと思っていると、そこからじわじわと不気味さが染み出てくるようで、なんとも怖くなってくる。中盤以降は、急展開。もう、読むのがとめられなくなる。社会的なテーマを取り入れるという点では、最近の宮部みゆきと似ていなくもないが、味は違うねぇ。でも、解説は最悪。あらすじを書いて、文字数を埋めるのはやめよう。

火の粉 (幻冬舎文庫)