ミステリー(?)2作

移動が多いので、本の消費量が多くなるわけです。

チーム・バチスタの栄光

チーム・バチスタの栄光

作者は現役の勤務医ということで、病院の描写はリアルなわけです。真犯人の見せ方はやられたって感じ。真犯人もトリックも謎解きされるまで、さっぱりわかりませぬ。よくできたミステリー。でもこの薄さの上下巻なら、1冊にまとめて欲しいぞ。
映画も公開されますが、なかなか個性的な配役でちょっと楽しみ。白鳥役の阿部寛はまた怪演を見せてくれるのでしょうか。

手紙 (文春文庫)

手紙 (文春文庫)

ミステリー...ではないですね。でも素晴らしい。
弟のことを思いながらも、浅はかな思いつきで人を殺すはめになった兄、そんな兄への愛憎の狭間を行き来する弟、好意を抱きながらも身内に凶悪犯罪者がいると知った瞬間微妙に関係が崩れていく周囲の人々。切ないね。切なくも感動的なラスト。泣けます。
映画も見たいぞ。